【ブログ】ナレーション原稿の書き方〜基礎編〜

みなさんこんにちは!

声優・ナレータの森川あさひです。

今回は、以前からリクエストをいただいていたナレーション原稿の書き方〜基礎編〜について書いていこうと思います。

クライアントさんから、たまに

「ナレーション原稿を初めて書くんだけど、コツやポイントを教えて欲しい!」

という声をいただきます。

なので今回は、私が思う聞きやすい・わかりやすいナレーション原稿のポイントについて書いてみます。

あくまで私の個人的な意見&超超超・基礎的な内容なので、わかっている方も多いかもしれませんが、「知りたいよ〜!」と思っていただける方はぜひ読んでみてください♪)

それではまとめていきたいと思います。

目次

聞きやすい・わかりやすいナレーション原稿の書き方〜基礎編〜

ポイント3つ

❶できるだけ一文を短く書く

❷簡単な言葉に置き換える

❸ふりがな、尺を意識する

では、❶から順番に見ていきましょう!

❶できるだけ一文を短く書く

さて、ナレーション原稿を書く上で一番最初にして最大のポイント。

それは一文をできるだけ短く書くことです。

これは音声原稿だけでなく、一般的に読みやすい・理解しやすい文章を書くポイントです。

特に音声原稿では、読む文章よりもさらにこれが顕著です。

なぜなら文章を音声で聞く場合、書き言葉と違って漢字などの情報量がなく、読み返すこともできません。人間が耳で言葉を聴いて理解するのは、一瞬の出来事です

つまり、書き言葉よりも確実に、一発で聞き手に内容を理解してもらう必要があるのです。

参考までに、CMなどで耳に残る文章を思い浮かべてみてください。

綺麗なおね✖️✖️さんは、好きですか?

そうだ、✖️✖️へ行こう。

吸引力の変わらない、ただ1つの✖️✖️✖️

どうですか?

皆一様に、驚くほど文章が短く、洗練されています。

これらは俗にキャッチコピーと呼ばれる文章ですが、基本となる考え方は同じです。

人間が聴いて一発で理解でき、記憶に残る文章。

それは、短く、無駄のない文章なのです。

とはいえ原稿を書いていると、ついつい、「あれも言いたいし、これも言いたいし・・・」と、一文に内容を詰め込んでしまいがち。結果的に文章が長くなりがちです。

そんな時は、この文章で一番言いたいことはなんなんだろう?と、考え直してみてください。

そして、大事な部分以外をできる限りそぎ落とす勇気を持ってください。

また発展系として、伝えたい内容が複数ある、情報量の多い原稿の場合は、

できるだけ文章を【。】で区切って、短く分けてください。

例えば、下のような例です。

<良くない例>

季節の変わり目は気温の変化が激しく、服装や体調管理に気をつける必要があり、食生活にも気を配ることが望ましため、サプリなどをうまく取り入れ、健康的な生活を心がけましょう。

のようば文章の場合、文章をダラダラと点でつないでしまっているので、とてもわかりにくい文章です。

これを書き換えると、下のようになります。

<良い例>

季節の変わり目は、気温の変化が激しい時期。

服装や体調管理にも気をつけましょう。

また、食生活にも気を配ることが大切です。

サプリなどをうまく取り入れ、健康的な生活を心がけましょう。

このように、

一文を短くすることで、グッと聞きやすく、理解しやすい原稿になります!

子供が読んでも理解できるくらいまでに、一文をシンプルにすると理想的です。

❷シンプルで簡単な言葉に置き換える

さて、わかりやすいナレーション原稿を書くコツ2つめは、

できるだけシンプルで簡単な言葉に置き換える

という点です。

前の項目でも触れましたが、文章を音で聞く場合、書き言葉で使われるような難しい言葉は不向きです。

単語選びもできるだけ簡単な言葉に置き換えるように注意しましょう。

例えば

  • 困難な→むずかしい
  • 早急に→すばやく
  • 平易な→かんたんな
  • 可能です→できます

など、難しい言葉を使わなくても、大抵の内容は簡単な言葉に置き換えることができます。

試しに上の言葉を少し使って、文章を書き換えて見ましょう。

地震がおこった時、避難が困難な場合には、早急に身の安全を確保してください。

を書き換えると、こうなります。

地震がおこった時、避難がむずかしい場合には、すばやく身の安全を確保してください。

可能であれば、声に出して読んで見てください。

・・・いかがですか?耳で聞いて、とても理解しやすい文章になったと思います。^^

難しい単語は一見かっこよく見えますが、音声では一回で聞き手に理解してもらうことの方が優先です。

せっかくの原稿も映像も、視聴者に理解してもらって、記憶に残せなければ勿体無いないですからね。><

ここでも、小学生が聞いても理解できるような言葉選びができるとベストです!

❸ふりがな、尺を意識する

最後のポイントは、これまた見落としがちな、でも重要なポイントを2つまとめてご紹介します。

まず、ふりがな。

日本語は、例えば同じ漢字でも複数読み方があったり、地名、人名など、とにかく読み方が複雑な文章が多いです。

音声原稿を書くときは、できる限りふりがなをふるようにすると、読み間違いなどのトラブルの防止や、確認にかかるコストを削減できるのでおすすめです。

もちろん、私たちナレーターにとってもふりがなが丁寧に降られている原稿ほどありがたものはありません^^

できる範囲で、余裕のある時はふりがなをたくさんふるようにすると喜ばれます!

そして、最後のポイントが、尺。

これはナレーション原稿独特のポイントです。

ナレーションは動画にセットでつける場合が多いため、

特に意識したいのが、尺(動画の長さ)に対しての文章量です。

日本語で印象的に文章を読もうとすると、スピードがゆっくりになるのですが(専門用語ではタテルと言います)

動画などの尺に対して文章量が多すぎるとどうしても早口になってしまいます。もっとひどい場合は入り切らないケースもあります。

文章量は、尺に対してやや少ないかな?と思える量を、余裕を持って書くのがベストです。

そのほうがゆっくりと、伝える意図を十分に取り入れ、読むことができますからね。^^

ナレーション原稿は書いて終わりではなく、読む作業までをしっかり想定して書くとクオリティが劇的に上がります!

まとめ

いかがでしたか?

今回は私が思うわかりやすいナレーション原稿を書くポイントについて書いて見ました!

読み手が理解しやすい原稿は、聞き手にとってもわかりやすい原稿です。

言いたいことがスッキリとまとまっている文章は、読みやすく・聞きやすく・訴求力の高い、まさに三方よしのハイクオリティな原稿なんです。^^

これらは超超超・基本的な内容ばかりですが、これまでナレーション原稿を書いたことがない、どうすれば良いナレーション原稿になるのか分からない!という方の参考になっていれば嬉しいです♪

もちろん、悩んだときは私たちナレーターにもぜひ、気軽に相談してくださいね!

(このHPのお問い合わせからも、簡単にご相談いただけます^^)

それでは、また!

あさひ

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