こんにちは。声優・ナレーターの森川あさひです。
だんだん暖かくなってきて、周りの桜も咲き始めました^^もう春ですね。
さて今回は、私が最近ハマっているNHK朝の連続テレビ小説(通称朝ドラ)の、カムカムエブリバディの感想を書いてみようと思います。(※一部ネタバレを含みます)
朝ドラ カムカムエブリバディ
私が説明するまでもないかと思いますが、一応見たことのない方のためにご説明しておくと、朝ドラはNHKで月〜金曜の毎朝8時から15分づつ放送されているテレビドラマです。(土曜日はその週の総集編が放送されます)
今放送されている『カムカムエブリバディ』は、朝ドラで初めて親子3代がヒロインのお話。(おばあちゃん、お母さん、孫という設定)。
時代にして、およそ100年。戦前から始まったお話はもうすぐ佳境に差し掛かり、時代は2000年代に突入しています。
私がこのドラマを見て思うのは、100年の長い時間の中での【別れ】と【再会】が本当にたくさん描かれているお話だなということです。
たくさんの<別れ>と<再会>
人生の中では本当に色々な別れがありますよね。
人との別れもあれば、例えば、大切にしていた物事(夢)をあきらめるなどの【別れ】もあると思います。
でも、たとえ一度別れても、生きていれば、人生という長い道の途中で、別れた【人】や【夢】に、形を変えてもう一度出会い直せることがある。
カムカムエブリバディは、そんな【再会】の希望がたくさん描かれたドラマなんじゃないかなと思うのです。
例えるなら、親が子供を産んで初めて親の気持ちがわかる……みたいな話ありますが、あんな感じ。
トランペッターのジョー
文字数が多くなってしまうのですべては書けませんが、私が再会を感じた印象的なエピソードを1つご紹介します。
深津絵理さん演じる2代目ヒロインの“るい”は、オダギリジョーさん演じる“トランぺッターの“ジョー”と恋に落ちます。
“ジョー”はトランペットが大好き。「僕にはこれしかない」と語るほどトランペットを愛し、それを失う人生なんて考えもしていなかったと思います。
誰もが信じて疑わなかった彼の未来……。でも、そんなジョーが夢のレコードデビューを目前にして、突然トランペットが吹けない謎の病にかかってしまいます。
日常生活には何の支障もないのに、トランペットを吹こうとすると、なぜか体が思うように動かないのです。
この時のジョーの気持ちを思うと、本当に胸が締め付けられます。(ちなみにこれは実際にある病で、原因は様々あるようで治療は難しいそうですが、現代では病名もはっきりしています)。
これしかないと思っていたトランペットを失い、一度は自害も考えたジョーでしたが、るいの献身的な愛に支えられ、何とか命をつなぎます。
そして二人は結婚。三代目ヒロインのひなたが生まれ、時代は20年以上が経過し、ジョーはすっかり落ち着いたパパに。
しかしジョーは、思いがけずピアノという形で、もう一度音楽と出会います。(詳しい経緯は割愛)
もちろん、文字にすると簡単ですが、その間にもたくさんの葛藤(本当に病気を直す方法はないのか?もう一度トランペットが吹きたい・・・等)があったと思います。
なにせ20年ですから、病気で何もできないジョーにとっては長すぎるほど長い時間だったと思います。
でも夢でも、恋でも、その時は叶わなくても、一度夢見た形じゃなくても、長い人生の中で形を変えて出会い直せるものってきっと沢山あるんですよね。
このドラマはそんなことを感じさせてくれるドラマだなと、個人的に思いました。
ドラマにはジョーの他にも、魅力的なキャラクターがたくさん登場します。
一度は別れた家族、夢、恋人、思い出、愛する何か・・・。そんなものと再会する人たちです。
人生はきっと私が思うより長くて、たくさんの出会いや別れ、そして再会があるのかもしれません。
だからこそ、今うまくいかなくても、未来は続いてく。一度はあきらめた道も、別れた人も、いつかつながるときがくるかもしれない、だから思い詰めず、今を生き続けよう、そんな柔らかな、おおらかな視点が大切なのかもしれません。
ドラマはもうすぐ佳境です。
とっても見応えのあるドラマだと思います。もうあと少しで最終回なのですが、ぜひ見たことのない方は今からでも、『カムカムエブリバディ』チェックして見てくださいね^^♪
では!
◎あさひ◎
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